「国の税金使って行ってるのにメダルの1つや2つ…」シドニー五輪代表・萩原智子が“心が壊れた”経験明かす。「言葉を発する前に考えて」

    元競泳女子日本代表の萩原智子さんがX(旧Twitter)を更新し、パリオリンピックに出場するアスリートへの誹謗中傷について警鐘を鳴らしました。「国の税金使って行ってるのに……」と心無い声をかけられた自身の経験を明かし、反響を集めています。

    元競泳女子日本代表の萩原智子さんが7月28日、X(旧Twitter)を更新。『パリ2024オリンピック』に出場するアスリートへの誹謗中傷に警鐘を鳴らしました。

    水泳の大会で泳ぎ終えた競泳選手の喜びの様子。

    パリオリンピックが始まり、私のSNSにも心無い言葉が届いています。私自身の気持ちを伝えさせてください。
    パリオリンピック…沢山の方々に応援していただき、元アスリートとして嬉しく思います。ありがとうございます。… pic.twitter.com/TgU6p5LP3K

    — 萩原智子 (@swimmerhagitomo) July 28, 2024
    Twitter: @swimmerhagitomo

    「国の税金使って行ってるのにメダルの1つや2つ……」と言われて

    オリンピックシンボルの写真を投稿した萩原さんは、「パリオリンピックが始まり、私のSNSにも心無い言葉が届いています。私自身の気持ちを伝えさせてください」と切り出しました。

    「パリオリンピック…沢山の方々に応援していただき、元アスリートとして嬉しく思います。ありがとうございます」と感謝の意を表する一方で、自身の経験について以下のように語っています。

    「応援の仕方は十人十色…私は2000年シドニー五輪で4位。悔しくて情けなくてドン底のまま帰国した時、『国の税金使って行ってるのにメダルの1つや2つ取ってこれなくてどうするんだ』と初対面の方に言われました」

    「突き刺さる言葉に心が壊れましたが、それ以上に多くの温かい言葉に救われ、私は今、生きていられます」

    続けて、「決勝に立てるのはひと握り…そしてメダルを獲得できるのはほんのひと握り。結果が出なくて1番悔しいのは、アスリート本人です…アスリートは目標に向かって必死でチャレンジしています。結果が出なくてもいいや…なんて思っているアスリートはいないんです」と、アスリートの胸中に言及。

    「不安や怖さを乗り越え、世界の舞台でチャレンジしているアスリート達に拍手を送ってあげたい…私はそう思います」と精神面を慮るとともにエールを送りました。

    最後には、「立場が逆だったらどうなんだろうか、と、言葉を発する前に少しだけ考えてみませんか?」と呼びかけました。

    「NHKパリオリンピック2024デイリーハイライトに」出演させていただきました🌱貴重な経験になりました😊寺内アナウンサー、関係者の皆々様、ありがとうございました。とても素敵な雰囲気に背中を押していただきました🍀… pic.twitter.com/XOUsm5dKLh

    — 萩原智子 (@swimmerhagitomo) July 28, 2024
    Twitter: @swimmerhagitomo

    「味方はいっぱいいるよ」投稿に反響集まる

    萩原さんの投稿にはたくさんの反響が集まっています。

    💬「自分の限界にチャレンジする姿勢は尊敬します。心ない言葉を投げかける人たちのことは気にしないで、全力を尽くしてほしいですね」

    💬「マイナスな言葉を掻き消すくらい応援を届けないとと思いました」

    💬「緊張や恐怖は計り知れませんが、どうか自分を信じて、好きだった最初の気持ちを思い出して、精一杯楽しんで出し切って欲しいですね」

    💬「味方はいっぱいいるよって、アスリートの皆様に伝えたい」