パリ五輪、解説者が性差別発言「女性はウロウロしたり、化粧したりするもの」。批判集まる

    開催中のパリ五輪で、競泳女子の解説を担当していた男性が、選手に対し「不適切な発言」をしたとして、批判が集まっている。男性はその後、パリ五輪の解説担当から外された。

    現在開催中のパリ五輪で、スポーツ専門局「ユーロスポーツ」の男性解説者が性差別的な発言をしたとして、ネット上で批判を浴びている。

    男性は29日にパリ五輪の解説担当から外された。

    問題となったのは、ユーロスポーツの解説者、ボブ・バラード氏の発言。

    バラード氏は27日、競泳女子4×100メートル自由形リレーの決勝で、オーストラリア代表が優勝を決めた直後、こうコメントした。

    「さて、女子の競技がちょうど終わりました。女性というのはウロウロし、化粧をする。そういうものです」

    バラード氏の性差別的な発言は、SNSで拡散されている。

    @thelifeoflyds

    can someone PLEASE identify this commentator bc WHAT #swimming #olympics #paris2024

    ♬ original sound - lydia
    tiktok.com

    TikTokで55万回再生された動画のキャプションには、「競泳の生放送中に、カジュアルな性差別が投げかけられた」と書かれている。

    ユーロスポーツはバラード氏の問題発言を受け、29日に声明を発表。バラード氏を解説担当から外したと明らかにした。

    「昨夜のユーロスポーツの中継のなかで、コメンテーターのボブ・バラードが不適切な発言をしました」「彼は直ちに解説者の登録から外されました」

    バラード氏は同日、Xに謝罪の言葉をつづった。

    Right here it is the statement pt 1:

    The comments I made during the Australian freestyle relay victory ceremony on Saturday have caused some offence. It was never my intention to upset or belittle anyone and, if I did, I apologise. I am a massive advocate of women’s sport.

    I

    — Bob Ballard (@bobballardsport) July 29, 2024
    Twitter: @bobballardsport

    「27日(土)に行われた自由形リレーので優勝したオーストラリア代表に対する私の発言は、不快な思いをさせるものでした」

    「決して誰かを動揺させたり、軽蔑したりする意図はありませんでした。ですが、もしそう感じさせたのであれば、謝罪いたします」

    「私は女子スポーツの大いなる支持者です」

    Paris 2024 we’re ready and raring to go! pic.twitter.com/V6tZR6DM0n

    — Bob Ballard (@bobballardsport) July 26, 2024
    Twitter: @bobballardsport
    ボブ・バラード氏

    その後、バラード氏はXに「ユーロスポーツが恋しくなる」とつづった。

    複数メディアによれば、バラード氏はBBC出身。1980年代からスポーツ解説に携わり、競泳以外にも水球、飛び込み、テニス、バスケットボールなどの解説を担当してきた。